平成27年度公開観察会報告


○有峰公開観察会「豊かな有峰の自然観察会」

主 催 富山県生物学会・有峰森林文化村
日 時 平成27年8月23日(日)
場 所 富山市有峰
参加者 20名(小人2名含む)

○富山県生物学会では、学会の会員6名と公募した一般人14名が参加して、
平成27年8月23日に有峰公開観察会を実施した。この公開観察会では富山県
生物学会の会員と応募された一般人とが一緒になって、有峰の豊かな自然を

今年は冷タ谷遊歩道を歩き、有峰の森林や生育する植物の特徴について学会の
会員から解説を聞き、学習した。森林構造の調査はライントランセクト法を用いて、
ミズナラ林で実施した。その結果のミズナラが林冠を構成し、亜高木層にはコシアブラ、
リョウブが多く、低木層にはチシマザサ、ハリギリ、マンサクが多く見られた。マンサクや
オオカメノキの冬芽とトチノキやミズナラの冬芽を比較し、積雪下で冬芽が守られる
マンサクやオオカメノキには分厚い芽鱗がないことを観察した。

午後は宝来島対岸で干上がった有峰湖泥地でカモシカの足跡などを観察した。そして、
西谷へ移動し、石の下の生物を小さな網を用いて捕獲した。一般参加者はイワナと
ハコネサンショウウオを採集した。福田会員からこれらの生物について詳しい解説を聞いた。
次に有峰ハウス別館裏の池で両生類を観察した。捕獲されたサンショウウオはクロサンショウウオ、
アズマヒキガエルを観察した。



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