平成25年度公開観察会報告


○有峰公開観察会「豊かな有峰の自然観察会」

主 催 富山県生物学会・有峰森林文化村
日 時 平成25年8月25日(日)
場 所 富山市有峰
参加者 13名(幼児2名含む)

○富山県生物学会では、学会の会員6名と公募した一般人7名が参加して、
平成25年8月25日に有峰公開観察会を実施した。この公開観察会では富山県
生物学会の会員と応募された一般人とが一緒になって、有峰の豊かな自然を

今年は冷タ谷遊歩道を歩き、森林構造の違いやそこで生活するツキノワグマの
生態について学会の会員から解説を聞き、学習した。森林構造の調査はライン
トランセクト法を用いて、ミズナラ林とヤチダモ・トチノキ林、カラマツ林の
3箇所で行った。ウワミズザクラやミズキの果実が見られたところでは、ツキノ
ワグマがこの実を好んで食べることを講師から聞いた。

午後からは東西半島遊歩道で有峰の稜線上、アカマツやコメツガ、チョウセン
ゴヨウなどの針葉樹がミズナラに混じって生育していることを観察した。また、
ミズナラの葉がどのくらいの速度で光合成(二酸化炭素を吸収)しているかを
簡易測定装置で観察した。道路法面の植生の下にあるアリをツキノワグマが
食べることから、湖岸道路をゆっくりバスで走り、クマを探索した。しかし、
遭遇することはできなかった。


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