平成20年度公開観察会「有峰の豊かな自然観察」実施報告

                 主催 富山県生物学会
                 共催 有峰森林文化村

    日 時  平成20年8月17日(日)
    場 所  富山市有峰 冷タ谷遊歩道と峠谷
    集合場所 富山駅北口 8:30
          アルペン村 9:00
    日 程  10:00〜12:00 冷タ谷遊歩道で植物と鳥の観察
                 講師 佐藤・吉田
         12:00〜13:00 昼食・自己紹介
         13:10〜15:00 峠谷で水生昆虫や両生類の観察
                 講師 川添・福田
         15:00〜15:30 ふりかえり(ビジターセンター)
    参加者  22名
        


○アルペン村を出発して、有峰林道を走っている間、小雨がぱらついていた。有峰森林文化村ビジターセンターについても、まだポツポツと雨が降っていた。バスの中で荻沢村長の挨拶を聞き、目的地の冷タ谷へ向かった。ダムサイトの上では、どちらがダムに貯まった水面かわからないくらい深い霧に覆われていた。しかし、冷タ谷についた頃には雨が上がり、観察会を始めることができた。
○最初は冷タ谷遊歩道で、植物と鳥の観察。ライントランセクト法を用い、30mの調査区間に出現する樹木の出現頻度を観察した。最初の林はミズナラとシラカバが混じった林。次はヤチダモ、サワグルミ、シナノキの林が観察された。最後はカラマツの林であった。途中、オオアキギリやウバユリ、ホオノキなどを観察。また、樹木の直径を測定し、その木が吸収できる二酸化炭素量の推定も行った。
○植物の観察をしながら、林の中ではコゲラやウグイス、ホオジロなどの鳴き声が聞こえた。吉田講師の説明を聞きながら、鳥の鳴き声を楽しんだ。
○昼食後、自己紹介を行った。
○午後は峠谷の渓流に入って、水生昆虫やサンショウウオ探しを行った。喜々として水中の石をひっくり返し、トビケラやカゲロウ、ヘビトンボ、ハコネサンショウウオを捕まえていた。捕まえた動物は川添講師と福田講師によって説明がなされ不思議な生き物たちの形態や生態の話を聞くことができた。